小児鍼について
赤ちゃんは、生まれてから見るもの聞くこと感じること等初めてのことばかりで、次々と新しい情報が脳に入ってきます。
3歳くらいまで脳は急激に発達し、神経が興奮しやすくなります
脳が疲労し神経が異状に興奮すると、夜泣き・不眠・キーキー声・夜驚や、ひどくなると人に咬みついたり、
物を投げつけたりヒステリックな症状もでてきます。
この症状は、小児神経症で「疳虫(カンムシ)」と呼ばれています。
また、この神経症が自律神経のアンバランスをおこし、消化器では食欲不振・便秘・下痢に、
呼吸器では小児喘息に、神経症状が長引いたりひどくなると歯ぎしり・チック症・ひきつけ等にと
様々な病気につながります。
小児鍼は、このような症状に対して皮膚に心地よい刺激を与え
(専用の鍼でさするツボをおさえる等*写真参照)神経の興奮を鎮め、
全身に気血を巡らせることで症状を改善します。
小児鍼を定期的にうけて疳虫をしっかり治しておくことで、
健康で精神的に安定した育てやすい子になります。
また、集中力も高まり頭のよい子に育ってくれます。昨今、不登校やひきこもり、
少年犯罪などが増えて社会問題にもなっていますが、このような子にならない為にも小児鍼をうけておくことをお勧めします。
適応症
夜泣き・不眠・キーキー声・夜驚など疳虫症状・食欲不振・便秘・下痢・乳はき・小児喘息・夜尿症・ チック症・ひきつけ・てんかん・吃音(どもり)・歯ぎしり・頭痛・アトピー性皮膚炎・鼻炎・扁桃腺炎・ 中耳炎・よく風邪をひく・風邪が治らない・かんむし予防など
適応年齢
2ヶ月(首がすわった頃)〜小学生(高学年になると普通の鍼も使うこともあります)
治療回数と間隔
かんむし症状の場合は3〜5回毎日連続で、重症の場合はもう少し長くなります。
約一ヶ月で再発してくるので毎月繰り返すのが原則です。
予防の場合は毎月2〜3回、その他は症状や軽重により様々ですが、慢性的なものは
週1〜2回のペースで気長に治療を継続すると症状が改善されてきます。
治療時間
約10分
使用する鍼